高菜漬けのリアルなフランス生活

憧れていたわけでもないのに、急遽フランスで生活することになった高菜漬けが、リアルなフランスでの生活を伝えようと思います

研究者ビザについて

 

  1. はじめに
  2. 研究者ビザについて
  3. 研究者ビザの申請~高菜漬けの場合~

1. はじめに

フランス共和国シェンゲン協定の加盟国です。

日本国民であれば、観光を目的とする場合、フランスを含むシェンゲン圏の国々に180日以内で90日間まで滞在することが可能です。

しかしこれはあくまで観光目的の場合のことです。給料が発生する場合は基本的にビザ(査証)が必要になります。

自分の場合は仕事で給料が発生するためビザが必須でした。ちなみに、留学のためのビザについては数多くのブログで紹介されているのでそちらをご覧ください。

 

2. 研究者ビザ

自分の場合ビザの中でも研究者ビザで来ることになりました。これに関してはブログ等を調べても情報が古いことが多く、しかも在日フランス大使館のサイトを見ても不明瞭で、その結果困ったことになったので紹介します。ちなみに以下が研究者ビザについての在日フランス大使館の説明です。

このビザは、フランスの公認機関(大学、国立研究所など)に研究の目的で3カ月を超える滞在者に適用されます。フランスの公認機関を管轄する県庁にお問合せ下さい。ビザセクションでは回答できません。

日本国籍の方およびシェンゲンビザの必要がない国籍の方で滞在が90日未満の場合、フランス側からの資金(給料、奨学金など)が出る場合においても、県庁(Préfecture)より承認を受けたコンバンション・ダキュイ(Convention d’accueil)をお持ちであればビザなしで入国が可能です。研究者およびご家族手続きの変更
12ヶ月未満の滞在は引き続き移民局の手続きです
12ヶ月以上の場合は県庁での手続きになり移民局の紙の提出は不要になりました 

研究者ビザ - La France au Japon

ビザセクションでは回答できないと先回りされています。

自分の場合、ちょうど1年間(365日)の契約だったのですが、この場合12か月未満に含まれるのか、以上に含まれるのかがわからない。フランス側で聞いても微妙な回答(フランス人の回答のいい加減さついてはそのうち書きます)。

結論から言えば、長期ビザの申請用紙で、移民局の提出用フォームを提出するのが正解でした。

 

3. 研究者ビザの申請~高菜漬けの場合~

研究者ビザではコンバンション・ダキュイ(受入協定書)が必須です。

これには契約条件等が書かれており、基本的にフランス側での手続きになるため、向こうでサインして送ってもらう必要があります。フランスでは”基本的に”(極々稀に例外有)仕事が遅く、忘れられることや書類をなくすことも多々あるので、せっつくことも時には必要です。

研究者向けのコンバンション・ダキュイをもらうためには、学位証明書やアポスティーユ(出生証明書)のフランス語訳版が必要です。しかし日本にはそもそも出生証明書はなく、これにあたるのは戸籍謄本(全部事項証明書)です。自分の場合、戸籍謄本のフランス語訳を大使館指定翻訳会社にお願いしました。1通4000円でしたが、依頼から受け取りまで3日と非常に素早く対応していただきました。翻訳物を電子メールでフランスに送る際は、日本語のページも含めすべてスキャンして送ってください(翻訳は原本必須)。

ちなみにビザの申請は京都の領事館では不可能で、東京の大使館でのみ受け付けています。さらに、申請にはネットからの事前の予約が必要で、1-2週間先まで埋まっていますので急ぐ場合は見込みで先に予約を抑えておく必要もあるかもしれません。

上記のコンバンション・ダキュイに加えて高菜漬けは以下のものをそろえて申請しました。

  • 申請書チェックリスト
  • 長期ビザ申請書
  • パスポート(原本とコピー)
  • 99ユーロ相当の日本円での現金(お釣りもありますが、手間取る場合があるので小銭をきっちり払えるようにしたほうがよいです)
  • 自分宛のレターパック510(パスポートの返却用)

申請書のチェックリストには該当する場合に必要な書類として

移民局(OFII)提出用フォーム(12 ヶ月未満の場合のみ)

と書かれていましたが、1年だと「未満」には当てはまらないかと考え、持っていきませんでした。先述の通りこれはミスで、1年まではこの移民局提出用フォームがあればビザを発行可能と申請の際に指摘されました。

尚、移民局提出用フォームがなくとも、3か月ビザではありましたが無事もらえました。この場合はフランスに到着後、滞在許可証の延長手続きが必要です。

この研究者ビザはどうも対応が極めて早いらしく、翌日には承認されて郵送されていました。他のビザと同じように、10日くらいたってから結果を確認しようとすると下手すると大使館に返送された後になるかもしれません(郵便局での保管期間は1週間のため)。

 

以上、自分の体験を含めた研究者ビザについてでした。

上記につきましてはできる限り誠実に書いていますが、当方は責任を負いかねます。

情報の利用につきましては自己責任でお願いします。